トラ車のクラッチについて考えるシリーズ1
クラッチについて考えるには先ず摩擦に関する基本的知識が要りますね。
でも私の教えて貰ったレベルの低い学校では静摩擦に関してしか教えてくれてません。
よく、こんな図で教えられましたよね、学校で。三角形の斜面に乗っている四角い物が滑る
時の話で勉強します。
鋼と鋼の、摩擦係数は概ね約0.1と言われています。
摩擦係数0.1と言う事は三角形の下の辺の長さが10mとしたら垂直の辺の長さは1mの三角の時に
四角い物は滑り出すって事ですよね、だいたい三角形の角度は5度ですがそれは鋼の場合の話です。
摩擦係数とは其々の物体の持つ固有の滑り易さを係数にしたものです。鋼の場合は0.1で ブレーキパッドだったら0.3とか、タイヤだったら0.5とか実測値で便覧等に記載されています。
と言う事は四角いものが100kgの重さの鋼だったとして、水平の鋼の面に置いて有ったとしましょう。
そして四角い物を滑らそうとするには100kg×0.1=10kgの力が必要に成るって事ですね。
と、簡単な話です。つまり摩擦係数と重さしかグリップ力には関係が無いと言う事が静摩擦の世界では
言えるって事ですよね。
それを踏まえると、上の図の三角形の斜面に四角では無くて丸いタイヤが乗っていたとしましょう。
三角の斜面は土で出来ていて丸いタイヤはゴムで出来ていたとしましょう。
私はこの斜面は登れませんが息子は登れました。この差は何故生まれるのでしょうか?
摩擦係数が息子の時には大きく成った?それは同じタイヤを使っているなら大きな差は無いでしょう。
と言う事は重さが違うって事ですよね。それは体重の差も有りますが、しっかりハンドルを引いて
ステップに荷重を大きく掛ける事が出来たからですよね。
この理屈には面積は関係が有りません。荷重を大きくしたらタイヤが潰れて接地面積は大きく成りますが
面圧は逆に分散されて低く成ります。総和は変わらないって事ですね。
だから、グリップの悪い所を走るのは駆動輪である後輪に如何に大きな荷重を掛ける事が出来るかが
勝負の分かれ目に成ります。
動摩擦の事は静摩擦より小さいとだけしか教えて貰って無いので面積が無関係かどうかも含めて
知らないのですが・・・。
って未だクラッチの話まで行ってませんが、酔いが回って来たので今日はここまで。
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